Windows95が登場したことによって、私が最も期待したのはプラットフォームの統一です。
これまで、ゲーム機は別としてもパソコンも機種依存だったため、PC-98用やX68000用、FM-TOWNS用などその機種専用のソフトとなっていました。
それがWindows用として開発したものはWindowsが動くパソコンならどれでも動くという話です。
厳密にはハードウェアの仕様(特にCPUがx86系であるなど)は決まっていたのですが、MS-DOSがWindowsに置き換わるとなれば、各メーカーも当然その流れに乗ってくるのは間違いありません。
つまりスペースハリアーひとつをするためだけにX68000を買うなどの必要がなくなるという話です!
それにより、パソコンゲーム開発に復帰するメーカーも増え、ゲーム雑誌も再びパソコンゲームを取り上げるようになりました。
ゲーム誌に載っているゲームを見て思ったのは、圧倒的な発色でした。
これまでは例えばPC-98の場合、私の記憶に間違いが無ければ4096色中16色表示です。
たったの16色表示ではありますが、当時のパソコンゲームの絵はそれでもすごくキレイでした。
これはゲーム機(テレビ)よりもモニターの解像度が高いことと、その割りに小さめのモニター(14インチ前後)を使っていたこと、そして何より、
ほぼ1色をベースにパレットを駆使することにより、滑らかな色合いを実現していたからです。
しかしその場合でも、例えば青を基調とした絵はすごくキレイではあるのですが、基本は青ベースで他の色は少なく、華やかではありませんでした。
それがWindowsでは色も拡張されたため、Windows95発売当初の256色を使ったゲームでは、赤・青・緑など何色も使った華やかでキレイな画像となりました。
Windows95が日本で発売されたのは確か1995年末で、私が買ったのは96年1月頃だったと思います。
もちろん買ったのはNECのPC-98です。
過去の98ゲームも動くので、そりゃあこれにしますw
発売時にはお祭り騒ぎになっていたので覚えている人も多いと思います。
蛇足ですが、NECのPC-9801シリーズはPC-88(ハチハチ)の流れから同じように、略すとキューハチ。
88や98を使っていた人は、Windows98をキューハチとは略さずに、キュージューハチと言う人も多いと思います。
Windowsゲームも買って遊んではいたのですが、それよりもハマッたのはインターネットでのコミュニケーションです。
これまでも日本ではパソコン通信と呼ばれるものはあったし、私の友達がやっていたので一緒に見ていたりもしたのですが、そこまでやりたいと思わなかったのでやっていませんでした。
しかしWindows95の発売以降、パソコン雑誌はこぞってインターネットの活用法などを取り上げるようになり、私もやってみたいと思って始めたところ、
掲示板やチャットなどにハマリ、テレホーダイタイムを待っては夜な夜なチャットに明け暮れました。
テレホーダイとは、深夜から早朝まで電話代が固定料金でかけ放題になるプランです。
特に自分の周りで同じ趣味を持った人がいない場合でも、インターネット上ではそれがあるというのが最もハマッた理由ですね。
そして私のゲーム人生に大きな変化を与えたのが、このサイトのトップでも書いているDiabloの登場です。
Diabloは「オンラインゲーム」という呼び方がまだ定着していなかった頃に発売されたオンラインゲームです。
基本的なシステムはこれまでに日本でもあったような強い装備を手に入れていくタイプのRPGです。
家にいながら離れた友達と一緒にプレイできるので、すごく楽しかったですね。
やり始めた当初は、オンラインじゃないRPGと同じように、最後まで行ったら終わりと思っていたのですが、
Diabloではさらに強い武器を手に入れるために、何回も最後のボスを倒しに行くという、終わりの無いゲームシステムも新鮮でした。
これ以降、私はほとんどオンラインゲームしかしなくなり、オンラインゲームがまだ全く無かったゲーム機のゲームをしなくなりました。
友達や知人と昔のゲームをすることはありましたが、新しいソフトを買うほどではなかったですね。
オンラインゲーム市場はその後どんどん拡大していきます。
しかも「無料スタート」と呼ばれる、ゲームをやりながらユーザーの意思でお金をかける方式が登場、一般化し、私はほとんどそれをやっています。
大量にPCエンジン用のゲームを買ったと以前に書きましたが、数時間でやめたゲームも結構ありますw
そういった失敗が無料スタートではないし、現にこれまでにたくさんの無料スタートのゲームをやりましたが、長くプレイしたものは限られています。
Diabloが登場して以降、ウルティマオンラインなど他のオンラインゲームも登場しましたが、私はほぼDiabloだけで満足していたのと、 SEGAのスパイクアウトが登場したことで、再度ゲームセンターに通うようになりました。
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